umiusi45の日記

このブログはひなんじょです。 ひなんしているときは、ここにいます。

途中読みの物の書留W


子供の頃、いわゆる「文部省推薦図書」みたいのは読みたくなかったので、とことん辞書とか雑学辞典とか、そういうどうでも良い本ばかり読んでいたからか、最近子供向けの本を読んでいると面白い。


絵本では良くあるモチーフである、大人を小馬鹿にしてやろう!と言うことなのかしら?
訳者あとがきを見て、「やかまし村」シリーズを書いている著者と同じだと知り、あの「やかまし村」シリーズは大好きなんだけどなあ、と翻訳者と同じ感想を持ってしまった。

【評価 せず】


キュリー夫人 (ポプラ社文庫―伝記文庫)

キュリー夫人 (ポプラ社文庫―伝記文庫)

旦那も、娘もノーベル賞を取っているのに、なんで「夫人」ばかりクローズアップされるのか?という絶望先生も抱いていた疑問も、読んでみて分かりました。
大国ロシアに搾取されていたポーランドで、貧しいながらも勉学を志し、花の都巴里で大成して「ラジウム」を発見してからも傲らす、勉学をいそしんだその姿は、日本人の琴線に触れるものがあったのでしょうね*1


【評価 せず】


大きな森の小さな家 (講談社文庫―大草原の小さな家 1)

大きな森の小さな家 (講談社文庫―大草原の小さな家 1)

うちの妻が大好きな「大草原の小さな家」シリーズの原点。わたくしめとしては、その有名な「大草原」よりも、厳しい自然の中でたくましく生きて行くチャールズたち家族を描いたこの本の方が、実に興味深かったんだけどなあ。
クマの狩りに行き、自然の中で動物たちと向き合うチャールズ。それを心配しながら当然と思う家族。
本当にそれしか描いていないんだけど、「西部開拓史」をちゃんと描いている点では、とても面白い読み物だと思う。


【評価 ★★★☆☆】

大人向けではこんなの。


アニメではこんな風に大好評のようなので、
D


「筒井信者」を自称している割には未読なので、思いっきり読んでみました

パプリカ (新潮文庫)

パプリカ (新潮文庫)

総理大臣が中曽根さんの頃だから、今から20年前の話か。「筒井信者」にとってはこういう、精神世界でエログロ交えてごちゃごちゃ遊ぶというのは、結構当たり前のモチーフなんだけど、そうじゃなければ目新しいかも。
オチの付け方や、当時「絶世の好男子」と揶揄されていた筒井氏(山藤章二談)が絶世の美女と不細工男性をつなげる不自然さとか、色々思うところはあるけれど、
これが女性誌マリ・クレール」に連載されていたとか、これ以後例の「断筆宣言」に入ったりしたことを考えると、
結構色々考えたりもした。


【評価 ★★★★☆】




クリスチャンとして読まなければいけないと思いつつ読んでいなかったので、思い切って読んでみたこの本。

道ありき―青春編 (新潮文庫)

道ありき―青春編 (新潮文庫)

三浦綾子さんの自伝であり、自らを律して教師になり、その志に迷いが生じ教師を辞め、自暴自棄になり、カリエスになり、しかし出会いがあり、別れがあり。。。。
恋空なんて読んでいる場合じゃないぞ!というような波瀾万丈の中でであった色々な人との繋がりの中で、本当に必要なものを、ほしがらないというのはウソで、本当は一番ほしがっていたじゃない?と言うようなはなし、かしら*2


うん、でも、確かに為になったし、読み物としても「氷点」なんかよりも読んでいて面白かった。


【評価 ★★★★☆】


同じ主旨で

C.S.ルイスとともに―ジョイ・デイヴィッドマン・ルイスの生涯

C.S.ルイスとともに―ジョイ・デイヴィッドマン・ルイスの生涯

C.S.ルイス奥さんとなったジョイ・デヴィットマンについての伝記本。
例の「ナルニア国物語」が映画化されたので買って、ちびちび読んでいるうちにこんな年月になってしまった。。。。。
ナルニア国物語」を書いていた頃はまだ結婚していなかったので、そのバックボーンを知るには何の役にも立たないけど、まあ、その頃米国にジョイ・デヴィットマンという女性作家がいた、という事はよく分かった。
共産党系のことに没頭したり、カソリック教会に通っていたり、夫は働かなかったり、イギリスのC.S.ルイスのもとに逃げ込んだり。まあ、色々あったのよね。とくにナルニア以後の、晩年のルイスには影響を与えたようですけど。


【評価 ★★★☆☆】

*1:フランダースの犬」みたいな

*2:まとめようとして、かえってまとまらなかった。orz