木を見て気と機を見る男
最近、ちょびっと世の中を賑わしている、この記事。
・小泉元首相「原発進める方が無責任」 名古屋で講演 - 政治:朝日新聞デジタル
2013年10月1日21時36分
小泉純一郎元首相が1日に名古屋市で講演し、「今こそ原発をゼロにする方針を政府・自民党が出せば、世界に例のない循環型社会へ結束できる」と語った。シンクタンクなどが主催した約1時間の講演で、最近力を入れる脱原発の訴えに終始した。
「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ」と強調。「原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民が理解している」と続けた。
「捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからとつくるより、同じ金を自然エネルギーに使って循環型社会をつくる方が建設的じゃないか」と語った。
朝日新聞デジタルの会員でない方へ!
「約1時間の講演の概要は次の通り。 」の内容は、上の本文とほぼ一緒だから、安心してくださいね!
さて、自民党内の影響力はいざしらす、世の中的には未だに「待望論」が沸いたりするこの小泉パパ、
調べてみると、こんなことも言っていたのね
・小泉元首相が「減原発」訴え 「自然エネで依存度低下」 : 47NEWS(よんななニュース)
小泉純一郎元首相は18日、川崎市川崎区内で講演し、福島第1原発事故を受けた今後のエネルギー政策に関して「政府は原発建設を進めてきたが、この費用を安全な自然エネルギー開発に使い、原発依存度を下げるべきだ」と述べ、“減原発”実現を訴えた。
同時に「政府は、原発は低コストだとしてきたが、高レベル放射性廃棄物を処分するには、膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」と指摘、原発はコスト面でも問題があるとの認識を示した。
東日本大震災に関しては「震災の困難をチャンスに変えることが日本ならできる」と、小泉氏独特のジェスチャーを交えて語った。
2011/09/18 21:25
さてはて、
先般小泉パパから政権を引き継いだ時には大変なことになってしまった安倍総理、
この発言を聞いて
・小泉氏原発ゼロ発言「言論の自由」 菅官房長官受け流す :朝日新聞デジタル
菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、小泉純一郎元首相が講演で「原発ゼロ」を訴えたことに対し、「我が国には言論の自由がある。色んな議論があってもいいんじゃないか」と受け流した。「エネルギーの安定供給、エネルギーコストの低減を踏まえて責任あるエネルギー対策を構築することが政府の基本的な考え方だ」とも述べ、安倍政権の方針に変わりはないことを強調した。
さらに、尖閣諸島をめぐる発言などで物議を醸している鳩山由紀夫元首相を念頭に、「元総理として色んな発言をしている人はたくさんいる」と指摘した。小泉氏は1日に名古屋市で講演し、「今こそ原発をゼロにする方針を政府・自民党が出せば、世界に例のない循環型社会へ結束できる」と脱原発を訴えた。
ネトウヨさんがファビョっちゃう、鳩山由紀夫さんと同じ扱いされていますよ!
・「脱原発」小泉氏に宿敵エール 菅元首相は「大歓迎」 :朝日新聞デジタル
小泉純一郎元首相の「脱原発」発言に、小沢一郎・生活の党代表、民主党の菅直人元首相が相次いで賛同を表明した。与野党で激しく争った「宿敵」が小泉氏にエールを送った形だが、身内のはずの自民党は冷たい対応に終始している。
小沢氏は2日の記者会見で、小泉氏の発言について「冷静に日本の将来を考える人なら、大抵行き着く結論だ。小泉氏も政治の現場を離れ、公平な高みから眺めて脱原発という心境に至ったんだろう」と評価した。菅氏も9月30日付のブログで「小泉元総理の原発ゼロ積極発言は大歓迎」と書き込んだ。
一方、自民党の対応は冷淡そのもの。菅義偉官房長官は2日の記者会見で「我が国には言論の自由がある」と受け流した。石破茂幹事長も記者団に「我が党の政策は丁寧な手続きで打ち出されており、変わるものではない」と語った。
そんな外野の思惑はともかく、この小泉パパの心中はいかに?
「小泉訪朝」など思い切ったことを独断専行でズバッと行う割には、金正日との約束であった拉致被害者の「一時帰国」を、世論の高まりから反故にして、北朝鮮に返さなかったり、
けっこう繊細に取り回しを行うことで定評がある小泉パパ。
今回のこの、「反原発」のリーディングカンパニーである中日新聞のおひざ元でのこの発言、
さて。
9月の「サピオ」、どちらかというと右翼的な記事が多い雑誌なのに、
中の記事には、「自民党と共産党の2大体制は、過去の翼賛政治によく似ている」などと書かれて面白かった。
そう、前回の参議院議員選挙、
自民党が大勝したものの、共産党も躍進している。
そして、東京選挙区にはあの。。。。
・【政界キーマンたちの夏】山本太郎氏、中核派&社民&共産にモテモテ! スキャンダル報道は「政府の圧力」 : ZAKZAK
「15日に千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花する以外、夏の予定は特に決まっていない」(事務所関係者)といい、静かな夏休みを送っているようだが、周囲が彼を放っておかない。
「反原発」を掲げて7月の参院選で初当選すると、昨年5月に結婚した女性と同8月には離婚していたことが発覚。山本氏は選挙期間中に「母と妻の3人暮らし」「母と妻はフィリピンに行っている」と語っており、ウソがばれてしまった。7日発売の週刊新潮では、16年前の婦女暴行疑惑まで報じられた。
だが、6日夜に記者会見した山本氏はめげる素振りを見せなかった。「週刊新潮は雑誌の名前を『週刊アンデルセン』に変えた方がいい」と毒づいたうえで、陶酔したような表情でこう語った。
「大きな力が働いているなと思う。政府、権力がやろうとしていることに乗っからないでほしい!」
山本氏によると、スキャンダル報道は、国家権力が反原発を訴える山本氏をつぶそうとする動きだそうだ。
血で血を洗う内ゲバで死者も出した極左暴力集団・中核派も11日、「山本太郎氏に対する、右翼マスコミを動員した日帝・安倍政権によるまったく許すことのできないデマキャンペーンが開始された」とする声明を発表した。
参院選で、中核派が山本氏を支援していたことは周知の事実だが、他にも、社民党や生活の党が山本氏を支援し、社民党の福島瑞穂前党首は選挙後に統一会派結成を呼びかけるなどモテモテだ。
そうかと思えば、山本氏は10日の共産党創立91周年記念講演に出かけていき、「本当の意味で野党の最大勢力は共産党だ」とエールを送った。
山本氏がいい人なのかどうなのかはともかく、
一部特定の組織だけでなく、多くの方が彼を支持したのは、選挙結果から見て間違いが無い。
そしてその山本氏の最大の主張は「反原発」だ。
機を見ることに長けている小泉パパが何を見ているのか。
推測しかできないが
- 反原発の機運は、福島第一がああなっている以上、鎮静化してもゼロになることはあり得ない
- その結果の共産党躍進、山本氏の当選である以上、ある程度の民意を反故にするわけにはいかない
- なにより、反原発は、「自然エネルギー開発」という新たなビジネスチャンスにつながる
- 日本の周辺国がこうなっている以上、日本の核開発の可能性はゼロにはできないが、多くの副産物を生みだしてしまうのはわかり切っていること。狭い国土の日本では、最終的な処分方法もままならない現状は、変えようがない
- なにより、現役閣僚でなく元総理ならば、年寄りの戯言で済ますことができる
つまり、
自民党としては本当は反原発と言いたかったんだけど、財界・米国からの圧力で言えるわけがないので、
「年寄りの戯言」としてサラッと流す形で言わせて、
後で実際原発凍結にする際に、
「ほら、あそこでああ言ったじゃない!!!」っていうエクスキューズのために発言した
その役割を担ったのが小泉パパであったのだ!
のかなぁ〜、とか思うのですが、
いかがでしょうか。
もしくは、
また「自民党をぶっ壊す!!」ために発言した??*1
*1:それは無さそうな。。。