弱いものが泣きを見る
いつもは日曜の夜というと
「行列のできるナントカ」と言う番組を見ているわが小学3年の娘。
昨日はわたくしめと一緒にこの番組を
熱心に見ていました。
・NHKスペシャル|闘うリハビリII 寄せられた声をたずねて
ちょうど学校で「介助犬」の勉強をしているところであることや
知り合いに脳卒中による半身麻痺の人がいることなどから
興味があったのだと思う。
わたくしめは「180日間で打ち切り」になってしまう病後のリハビリのあと、
皆さんがどうしているのか気になったので、
目を皿にして見ていました。
(“リハビリ難民”急増、診療報酬改定で日数制限 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
テレビでは
せっかく良い経過が診られていたのに
リハビリを途中で打ち切られたためにそれ以上の回復が進まない
若しくはかえって悪くなってしまった例も
紹介していました。
一緒に番組を見ているときに、
こどもにはいくつかのポイントを解説しながら見ていました。
- 誰かが面倒を見てくれるから、それでよいのではないか、ではなく、自分の力で色々なことがしたい!と思うことが、生きることに於いて大事
- 病院も、確かに奉仕も大事では有るけど、お金をもらえないとやっていけない
(医師が家族に、リハビリ&入院を180日で打ち切りを宣告する場面を見ながら)
- 自分で色々なことがしたい!と思わない状態と言うのは、魂の抜けたような状態であるので、その意欲を持たせるように環境を整えることは大切
(元昆虫写真家の方が「写真家としては死にました」と語った話や、元会社社長が自分が作った会社を見ても、何の意欲も湧かず、家に閉じこもりっきりになった話を見ながら)
番組では
病後のリハビリが受けられず、ふつうの生活にも困るため、
50代の若さなのに特別養護老人ホームに入れられた方の悔し涙とともに、
↑元会社社長や元昆虫写真家の方の「病後のリハビリ」と言う例を見せて
一筋の光明を見せようとしたようです。
(でも、その例をこどもには、「こんな風に受けることができるのは、その中でも一握りの人だよ!」とも伝えました)
この番組をこんな風に受け取った方もいます。
・内科開業医のお勉強日記 : 転倒予防:滑りやすいマットでの適応訓練
昨日のNHKスペシャルで、慢性期リハビリテーションが取り上げられていた。
リハビリテーション医学を系統的に説明したものでなかったため、この慢性期リハビリテーション医学がいまだ試行錯誤だらけというイメージを持ったのではないだろうか?
”Post-stroke depression”の存在を全く無視していた。専門家による番組全体の監修・指導が全くなかったのではないか?・・・あまりに狭視野な番組であった。6ヶ月後以降の卒中に関する、”sarcopenia”に関する指導には、さまざまなエビデンスは存在する・・・http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0005/1/0005_G0000005_0030.html・・・まるで発展途上のような言い方だった・・・不勉強すぎるぞ ・・・ NHK
(中略
『もうこれ以上やってもよくなりませんよ、とリハビリを打ち切られ、絶望している』『いったんリハビリを中断したら体の状態が極端に悪化してしまった』。
専門家の、医療従事者からしたら、そう思うのかしら?
わたくしめの目からは
この中略部分の
"Chronically disabled stroke survivors"を一方的に切り捨てた・・・厚労省・財務省・与党
そもそも、こういったリハビリテーションができなくなったのは・・・小泉・竹中・財務省主体萎縮医療促進が、その医療を崩壊させたことは・・・忘れてはならない。
これこそが、この番組のメインの課題のように読み取れたのですが。
金が無駄にかかるから
だらだらとリハビリなんてやったってしょうがない!
それこそ医療費の垂れ流し!!
なんてことを言っていた、厚生省官僚、及び腐れ政治家の方々。
あなた方のおかげで
弱い人たちは更に弱くなっております。
その「小泉・竹中構造改革路線」を推奨されていた方々、
明日は、我が身です。