書評：こんな本

いやぁ、
最近、資格試験のために参考書ばかり読んでいたので
砂漠に水みたいに
一気に読んでしまいました。

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

東京オリンピックよりも
アポロ１１号よりも昔の話、

ということが理解できれば
とても面白い本だと思う。

この当時のスーパーコンピューターが
実はスーパーファミコンよりも劣っている
なんて事実を知らなければ
「むかしのコンピューターってすごいんだなぁ〜」
と勘違いしてしまうぐらい
筆致が素晴らしいし、
話しの乗りも言いし、
展開も速いし、
微妙に「科学」っぽくて頭が良くなった気がするし、
最近大流行気味の
男たちのせめぎ合いや「現場｣と「政治家」とのせめぎ合いとかもなく、

淡々としているけど、
でも
この道の原因菌の行方、
処理の道筋
そして最後にちゃんとクライマックスを持って来るやり方、
どれもすばらしいと思う。

こんな古典の名作なのに何故今まで読まなかったんだろう。。。。。