umiusi45の日記

このブログはひなんじょです。 ひなんしているときは、ここにいます。

医者を殺したのは誰だ(大野病院事件番外)


無罪判決に産科医、身じろぎせず 遺族は涙

 加藤被告は女性が死亡した後も大野病院ただ一人の産婦人科医として勤務し、平成18年2月18日の逮捕時にも、約10人の入院患者と20〜30人の外来患者を抱えていた。妻も第一子の出産間近で、加藤被告は自分で子供を取り上げる予定だったという。
 しかし逮捕で状況は一変。妻の出産に立ち会えず、患者のケアも不可能になった。保釈後も現場に復帰せず、休職を続けていた。
 主任弁護人の平岩敬一弁護士は加藤被告の近況について「謹慎に近い状態で、医学博士の学位を取るために自宅で研究を続けていた」と話す。

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 女性の父親や夫は1月の意見陳述で「この事件で、閉鎖的だった医療界が国民の関心の的になった。事件が開かれた医療のあり方や臨床の実態を考えるきっかけになることを願う」と希望した。
 同時に、「幼くして母を失った子供を見るとふびんになる」「夜中、突然目が覚めるという状態が続いている」「わが家の生活から笑顔が事件以来、無くなってしまった」などと、事件後に家族の生活が様変わりした苦しみを吐露し、加藤被告に対して厳罰を望んでいた。

2歳の子が夜中に起きると言うのは、
母親がいるorいないが直接の原因ではなく、
今養育している人が
ちゃんと育てず、夜中もゴソゴソしているのでこどもが安心できないからだと思うが。
母親がいる = こどもが安心 と言うのは、
あまりにも安易な図式だと思う*1



さて。

松坊堂日乗の逆襲: 老いたる霊長類の国への産科 Star Songs of an Old Primate

 一つの原因を取り除こうとしても,他の原因が悪さをして取り除けない.しかし,全ての病因に対してアグレッシヴな治療を行うに堪うる体力が無い.


 医療崩壊の病因とは以下の4つだと思われる.

1. 少子高齢化(=いろんな病気の有病率の増大)
2. 福祉予算の逼迫
3. 医療訴訟の急増(とトンデモ判決の激増)
4. マスコミによる医者叩き


 で,サヨクはてブマーカーやブロガーは,「1.と2.だけが原因だ, 3.と4.を医療系ブロガーが怒るのは憂さ晴らしに過ぎぬ」と声を荒げて言うのだけれど,何でそう言いきれるのかなあと思うんだよね.
 結局,1.と2.は結構前から徐々に悪化していたのだけど,それが症状として現れたのが3.と4.に過ぎないとも考えられる.しかし今はその3.と4.が,1.と2.以上に医療崩壊を推し進めているのだ.


 慢性疾患を抱える人は,症状が無いうちは病状の悪化に気づかない.しかし症状が現れれば,精神力も体力も急激に消耗して行く.そうした状態では対症療法も無ければあっという間に取り返しのつかない状態になる.今の医療界がそうなのだ.

実はこのダイアリーでは、医療崩壊の真の犯人は
厚生労働省のバカ官僚だ!ということに
してしまっています。


例の「メタボ」関連について。

のんきに「ヘル○ア緑茶」とか「○ウーロン茶」とか
飲んでいる場合じゃないですよ!
あなたの給料から天引きされている「健康保険料」は
こうやって、無駄に費やされていますよー!


「厚生年金保険料」のことばかり話題になっていますが
(もちろん、それも大事ですが)
同時に取られちゃっている「健康保険料」が
こうやって勝手に使われていますよー!


結局、
「保険料」というものが
預かった金である
という根本的な認識が、まったく欠如しているんだろうなぁ

くたばれ、厚労省! - にげろ〜!!

たらいまわし」について。

教育問題にしても医療問題にしても
経済界からの発言が大きすぎる気がする。


* 金のかかる医療・教育問題を、切り離したい政府・官僚
* 新しいビジネスチャンスを得られるとばかり、おいしいところだけもって行きたい経済界
* もちろん、儲からない老人子供は切り捨て。
* 若くても、金がない人も、同じく切り捨て。


それでもいいのなら、
どうぞ(笑)


ただ、国民皆保険をなくしてしまったら、
戻すのは容易ではないだろうなぁ〜
(ry


叩くべきなのは厚生省の官僚組織であって
医者を叩くのは筋違い。


大将を叩かずして
末端の兵士を叩いて大喜びするなんざ、
マスコミの風上にも置けない気がするが。。。。。。

たらいまわし - にげろ〜!!


直接の原因は松坊堂さんが列挙されたことだと思いますが、
だからと言って何もしない、のならまだしも、
傷口に塩を塗るというか、
瀕死の人に更に重石を乗っけるようなことを
厚労省のクソ官僚はやってきたと思います。


厚生年金・国民年金が既に破綻していることは
国民の誰もが知っている事実ですが、
健康保険も実際は、破綻をし切っている、のではないでしょうか?


それなのに、
赤字国債を連発するどこかの国の財務担当同様、
企業に良い顔するために、好材料を引き出しました。
それが例の「メタボ」です。





内科開業医のお勉強日記 : メタボリックシンドロームは重要で危険な病態である(エビデンスは少ないが・・・)という冗談


↑ここで述べられている通り、メタボリックシンドローム
エビデンス(科学的根拠)が薄いのに
「これこそが、健康保険料を救済するための唯一無二の方策!」との
錦の御旗をバカ役人が掲げれば、
Wiiフィットだとか、ヘルシア緑茶だとか、黒ウーロン茶だとか、10分フィットネスだとか、
当然ながら経済界からは
「これは、新たな産業振興!」と、諸手を挙げて大賛成の嵐!
スポンサーがそう言うのならば、マスコミが反対するわけが無く、
かくして総論賛成と。。。。。



この国、どうにかなりませんか。。。。。。?
メタボ健診 測り続けて「医者丸儲け」

 ほらみろ! やっぱりそうだったじゃないか。日本のメタボ健診では腹囲は必須条件で、85センチ(男性)を超えているかどうかが“最重要項目”のように扱われてきた。これが国際統一基準から外れることになった。


 もともと、腹囲は体形によってバラツキが大きく、1つの数字でアウト、セーフを決めるのは科学的でないといわれてきた。今後は、男性は「善玉コレステロール40mg/dl未満」「中性脂肪150mg/dl以上」「血圧85―130mmHg以上」「空腹時血糖値110mg/dl以上」「腹囲が目安以上(人種によって違う)」のうち、3項目に該当するとメタボというあたりが国際基準になりそうだという。


 ところが、日本だけがこの国際統一基準に参加しないというのだ。


 日本のメタボ基準作りの中心となった日本肥満学会も、「日本の基準は正しく、変える必要はない」として、今後も「腹囲測定」を続ける予定だ。


「医学的に意味がないのに、おなかにメジャーを巻いて一喜一憂している」と欧米からヤユされていることをなぜ続けようとしているのか――。


「巨額のカネが動いているからです。まず、健診と指導だけで2800億円超の医療市場が生まれ、ここで糖尿病や心臓疾患が発見された人の医療費、食事、医療機器などを含めると、7兆5000億円という巨大なマーケットになります。スタート前から、メタボ健診は厚生労働省、医者、病院、医療関連メーカーが、健康な人を病人に仕立てて儲ける国家的詐欺といわれていました。腹に巻き尺を当てるだけで病人を“つくれる”のですから、こんなおいしい商売はありません」(医療ジャーナリスト)


 腹回りを測るだけなら、医者も看護師もいらない。パートのおばさんでできる。人件費がかからず儲けは大きい。国際基準を無視して、医者や病院が国民の腹を測り続けるのは銭勘定なのだ。しかしその分、税金や医療費という形で国民がむしり取られているということ。もう、メタボ健診なんて行くのやめませんか。


日刊ゲンダイ2008年8月21日掲載)

言いたいことを、やっとマスコミが取り上げてくれたなぁ〜*2

*1:うちなんか、父親の方が一緒にいる時間多いぞ

*2:ゲンダイって言うところが、あれだけどwww