umiusi45の日記

このブログはひなんじょです。 ひなんしているときは、ここにいます。

タミフル大騒動の、マスゴミ的責任論の3


そろそろ寒くなってきましたので
そろそろ話題になってきましたね。


街中では
「ワクチン予約終了しました」なんて
張り紙もあったり。。。。。


内科開業医のお勉強日記
インフルエンザ:抗ウィルス薬は入院患者の死亡率を減少させる

前述のIDSAでは、「抗ウィルス薬治療をインフルエンザ患者のうち約1/3が受け、約80%死亡リスクを減少させた」と記載している。

興味あることに、流感症状3-4日後から開始された抗ウィルス治療の多くでもベネフィットがある。

以前の研究では健康成人ではインフルエンザウィルスは体内のから急激に消失し、48時間以上では役立たないというものであった。著者らは免疫不全状態になった患者で、ウィルスが健常者より長く残存する可能性があり、ウィルスコントロール困難な人たちで、より重症、遷延化する一群がいる可能性があるのではないかとの一部記載がある。



この頃になると、朝日新聞をはじめとするアホ新聞やテレビ局が一般的とはいえない一部偏執的な反薬剤的報道を行うのが風物詩・・・米国の放送局のニュースを眼にすることが容易になったため日本のメディアは特殊ということを再認識している。

一部偏狭な異見をもつ医師の意見とそれをサポートするようなコメントを加え、日本の医療に混乱を与え続ける日本のメディア・・・

こういうメディアの姿勢により一番損するのはだれか・・・薬剤のベネフィットを得る機会を失う患者たちなのである。


ご指名を受けた
朝日新聞www
タミフル服用後の飛び降り、新たに2人判明 計29人に-asahi.com

 厚生労働省は11日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用後、高所などから飛び降りた異常行動が新たに2人判明したと明らかにした。飛び降り事例の報告は計29人で10代が8割を占める。厚労省は、異常行動とタミフルの因果関係の調査を進めており、12月中旬までに結論を出す。

 同日の薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会で報告された。飛び降りたのは10歳未満と10代の男子。いずれも昨年で、けがはなかったという。

 同省は今年3月、異常行動の続発を受けて10代のタミフル使用自粛を呼びかける緊急安全性情報を出し、インフルエンザ患者1万人余の症例調査などを進めている。今季のインフルエンザが出始めていることから、調査会では「医療現場は戸惑っている」と調査の遅れを指摘する意見が出た。


毎度おなじみ
友人の小児科医のblog
タミフルは異常行動に関係せず - やぶかんぞうの詩―虎の子日記パート2―

昨日と今日、小児感染症学会に出席してきました。

土曜日の午前、タミフルと異常行動に関するセッションがありました。
六つの演題が出たのですが、タミフルと異常行動の関連について四つが「否定」、二つが「否定的」という結果でした。
さらに、インフルエンザと他の発熱性疾患を比べた時に、インフルエンザの罹患は異常行動に「おそらく関係する」という内容で、インフルエンザ罹患時に服用している他の薬剤についても調べていこうという感じで終わりました。

タミフルと異常行動の関係について、全く無いというにはまだまだ症例の蓄積が必要です。
しかし、このセッションで出た内容は、我々小児科医が日常感じている「感覚」と非常にマッチしています。
このような場合はほぼ正しいと言って良いのではと思います。


さて、このセッションには多くのマスコミ関係者が集まっていました。
当日夜のニュース、翌日の新聞には、さぞかし大きく取り上げられるだろうと思いきや、自分の知る限りでは全く触れられていません。
タミフルで異常行動!」と散々大騒ぎしたくせに、それが否定的だと分かればダンマリ。
日本のマスコミとはこんなものだと改めて思いました。


タミフル:厚労省部会「異常行動につながるデータない」 - 毎日jp(毎日新聞)

インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)と異常行動などの関連を検討している厚生労働省の作業部会(座長、大野泰雄・国立医薬品食品衛生研究所副所長)は24日、現段階までに終了している動物実験などの結果を検討し、「現段階では、異常行動などにつながるデータは得られていない」と発表した。作業部会はすべての試験の結果を待ち、総合的に検討するという。

 同省は今年6月、輸入販売元の中外製薬に対し、タミフルが脳に吸収される過程などを調べる動物実験など、9件の試験の実施を指示した。この日は、うち4件について報告されたが、タミフル服用によって異常行動や突然死につながるデータはなかったという。大野座長は「残った試験の結果を見ないと、はっきりした結論は出せない」と話している。【永山悦子、大場あい】


統計的優位差の出ていない統計の
上っ面だけを指摘した
立花隆とか浜六郎医師とかは
今年も大声をあげられるのでしょうか?wwww