umiusi45の日記

このブログはひなんじょです。 ひなんしているときは、ここにいます。

くたばれ、厚労省!


先日に続いて、
わたくしめの大好きな


内科開業医のお勉強日記


えらく、吼えてらっしゃいます。


肥満てそんなに悪いのか?

肥満すべてが悪いのか改めて考え直す必要があろう。


肥満に関してだが、日本は今、“メタボリック・シンドローム”により揺れている。この疾患概念に関してほど議論のある“症候群”はすくないし、そもそも診断クライテリア構成するはずの、国際的に標準化された方法論が無いのである。肥満、インスリン抵抗性に関わる役割の議論、この症候群はいつ、どのようにして治療すべきかがこの“症候群”に呵々ある議論としてつきまとう問題である


介護保険導入やパワーリハビリテーション騒動と同様、国の施策は、慎重な医学上の議論を割愛し、医療費削減を金科玉条とし、その科学的エビデンスを無視した強引な導入が相次いでいる。メタボ検診に関し、その概念のあいまいさ、批判の多さが国際的議論になっているにもかかわらず、一部学者の意見を利用し、強引な導入がなされようとしている。


メタボ検診が進めば、就職時に肥満者を除外するという動きも当然出てくる。社会的な差別というのも当然今後問題になるだろう。


そもそも、メタボリックシンドロームというのは、旗振り学会である日本動脈硬化学会(動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版)でさえエビデンスレベル“B”(http://intmed.exblog.jp/5584036/)というスタンスなのである。それをまるで確立した概念かのごとく国の施策は暴走そのものである。


エビデンスがまだ不確定であり、臨床的推定としてはまだ未熟(BMJ 2006;332:878-882 (15 April))であり、メタボリックシンドロームってのが必ずしもその定義をすべての専門家が肯定
しているわけではない<MayoClinic.com:http://www.mayoclinic.com/health/metabolic%
20syndrome/DS00522>。


行政が医学の議論や国民の意見を無視し、強引にその施策を進める。その背後には関連業種の利権が見え隠れする。パブリックコメントなどは形だけであり、その批判に対してはほとんど聞く耳をもたない役人ども。いつか破綻するであろうこのメタボ検診に対して彼らは責任をとることはないだろう。行政の失敗の加害者は常に不在なのである。メタボ検診推奨している人たち(役人・学者)の名前を良く覚えておくことくらいが彼らへの責任追及の唯一の手段か?


今回の「メタボ騒動」の顛末についてkwsk。
日経スペシャル「ガイアの夜明け」 4月24日放送 第260回
「メタボリック症候群を防げ!〜ニッポンの将来リスク〜」

  • 【社員のメタボを予防せよ〜企業に課される対策】
  • 【社員で“実験”〜メタボビジネス】
  • 【予備軍をなくせ!増加する「子供メタボリック症候群」】

転載するな!とうるさく書いてあるので転載しないが、
いくら日経の番組とはいえ
メタボは金になるど!
という臭いぷんぷんの内容
だったのね。。。。。



騒動の、ドッタンバッタンについてkwsk
ホケンシドー年代記 その1 | 食育ブログ | 食育プロデュース委員会

40歳以上の皆さんへ。
あと10か月です。


なにが10か月かというと。


あと10か月したら、皆さんのところに健康保険組合からたぶんこんな通達が来ます。
「○月×日に健康診断を行います。40歳以上の方は、全員かならず健康診断を受けましょう」


今までもそういう通達が来ていると思いますが、来年はもっと切羽つまった感じで、こういう通達が来ます。
「頼むから健康診断に来てくれ。キミが来てくれないと、オレたちが困ったことになるんだ」


なぜかというと、国の命令でこういうことが決まったからです。

あー。えへん。
全国 1600 のかわいい健康保険組合たちよ。
わたしは厚生労働省である。
ひざまずいてよ?く聞け。
日本はメタボ大国になりつつある。
アメリカやイギリスほどひどくはないが、このまま何もしなければ彼らの仲間入りだ。
なんとかせねばならん。
そこでだ。
諸君のところに加入している大勢の組合員、ようするに保険証を持ってる人たちのことだが、諸君の力で内臓脂肪を減らしてほしいのだ。
自分のところの組合員の内臓脂肪は、自分のところで責任を持て、ということだ。
メタボを減らした組合には、苦しゅうない、褒美をとらす。
メタボを減らせなかった組合には罰金を科す。
来年の4月から、このメタボ撲滅作戦を開始する。
以上である。
諸君の健闘を祈る。


宇宙戦艦ヤマト」を知っている人は、ガミラスデスラー総統が軍人を集めて演説しているところを想像してください。


(以下略)


そのあともヤマト風に分かりやすく、kwsk解説してくださっているので
ぜひご一読を!


厚労省のアホっぷりが
よくわかる
ほんとうに素晴らしい解説です。



事件は現場で起きているのではない、会議室(ry


のんきに「ヘル○ア緑茶」とか「○ウーロン茶」とか
飲んでいる場合じゃないですよ!


あなたの給料から天引きされている「健康保険料」は
こうやって、無駄に費やされていますよー!


「厚生年金保険料」のことばかり話題になっていますが
(もちろん、それも大事ですが)
同時に取られちゃっている「健康保険料」が
こうやって勝手に使われていますよー!


結局、
「保険料」というものが
預かった金である
という根本的な認識が、まったく欠如しているんだろうなぁ*1

そういえば


これ、その関連だよねwww


参加者急死でひっそり公表 三重・伊勢市長らの減量企画(共同通信) - goo ニュース

 三重県伊勢市で「7人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る」と銘打って、森下隆生市長ら市幹部7人が3カ月間の減量に挑んでいた企画の結果が11日、公表された。森下市長は体重75・3キロから69・7キロに5・6キロ減量。腹囲は90・2センチから84・5センチとなり、厚労省が男性の目安としている85センチをクリアしたが、参加した市の男性課長=が運動中に急死したこともあり、結果の一部をパネル展示するにとどめた。

罰金払いますか?
それとも、人間やめますか?


wwwww

*1:あれ〜、いいのかなぁ?もらっちゃったよ! みたいなノリ